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冷凍庫えらび

セカンド冷凍庫の選び方|上開きvs前開き・直冷式vsファン式の違いを電気代まで計算

セカンド冷凍庫の選び方は「上開きか前開きか」「直冷式かファン式か」の2つの分岐でほぼ決まります。公式仕様を確認できた9機種のカタログ値から、年間電気代・必要容量・設置面積を計算式つきで整理。霜取りの手間が電気代でいくらに当たるのかも換算しています。

「セカンド冷凍庫の選び方」の要点をまとめた図解

この記事の結論 先に決めるのは「上開きか前開きか」(置き場所と入れるもので決まる)、「直冷式かファン式か」(霜取りに付き合えるかで決まる)の2つだけ。容量は「入れたい量÷0.7」で逆算します。 直冷式とファン式の電気代差は、100L級のカタログ値の比較で年1,426〜1,550円でした。

セカンド冷凍庫は、型番を見比べる前に決めることが2つあります。フタが上に開くか、扉が前に開くか。霜取りを自分でやる直冷式か、自動で済むファン式か。この2つの分岐を先に片づけると候補は勝手に絞れて、残る仕事は容量と置き場所の計算だけになります。

この記事の材料は、2026年8月30日時点で公式サイトの仕様を確認できた9機種(ハイアール4・maxzen 1・AQUA 2・シャープ2)のカタログ値だけです。実物を測った数字ではなく、公式の数字とそこからの計算で話を進めます。

100L級の年間電気代
5,890〜7,440円
直冷式とファン式の差
年1,426〜1,550円
食品収納の目安
定格の約7割

出典: 各社公式製品ページ(2026年8月30日取得)。電気代は目安単価31円/kWhによる当サイトの計算値です。

上開きと前開きはどう違う?

上開き(チェスト型)と前開き(縦型・引き出し式)の構造と出し入れ方向の違いを示す断面図
図: 上開き(チェスト型)と前開き(縦型・引き出し式)の構造と出し入れ方向の違いを示す断面図

上開き(チェスト型)は、フタを持ち上げて上から出し入れするタイプです。ハイアールは上開き式のメリットとして、冷気が逃げにくいことと、ブロック肉や魚など食材の出し入れがしやすいことを挙げています。ふるさと納税で届く肉のかたまりのような大物を、どんと預ける使い方に向いた構造です。

出典: ハイアール JF-CW10A 製品ページ(2026年8月30日取得)

前開き(縦型)は、ふだんの冷蔵庫と同じ感覚で扉を手前に開けるタイプです。ハイアールJF-UFS11Bは引き出し式のクリアバスケットで冷凍食品を縦にも横にも収納でき、AQUAのAQF-SFA11Aは4つの引き出しで整理する構造。小分けのストックを日々回転させる使い方が前提の作りです。

シャープの2機種(FJ-HM7K・FJ-HF13H)も前開きで、ドアの開閉方向を左右付け替えられる「つけかえどっちもドア」付き。壁ぎわに置くセカンド機では、開く向きを後から変えられるのは地味に効きます。

出典: ハイアール・アクア・シャープ各社の公式製品ページ(2026年8月30日取得)

大物中心なら上開き、小分け中心なら前開き。もう1つの論点である床面積の差は、設置の章でまとめて計算します。

直冷式とファン式は何が違う?

直冷式(壁面の冷却板で冷やす・霜が付く)とファン式(冷気を循環させる・自動霜取り)の仕組み比較図
図: 直冷式(壁面の冷却板で冷やす・霜が付く)とファン式(冷気を循環させる・自動霜取り)の仕組み比較図

冷やし方の違いです。直冷式とは、庫内の壁面そのものを冷やして中身を冷やす方式です。ファン式とは、冷えた風を庫内に送って冷やす方式で、ハイアールはJF-CF13Aのページで、冷気を強制循環させるぶん直冷式より冷却時間を短くでき、庫内を均一に冷やせると説明しています。

出典: ハイアール公式FAQ・JF-CF13A製品ページ(2026年8月30日取得)

生活に効いてくる違いは霜です。直冷式は、冷却板が裏に貼られた壁面に空気中の水分が付き、少しずつ霜が育ちます。ハイアールのFAQは、これは故障や異常ではなく、定期的に取り除けば快適に使えるとしています。maxzenの100L機(JF100HM01)に霜取り用ヘラが付属するのは、手動霜取りが前提の設計だからです。

AQUAの公式コラムによると、霜のもとはドアの開け閉めで入り込んだ温かい空気です。冷えた空気とぶつかって結露し、内壁で凍る。霜は冷気を通しにくいため、増えるほど冷却効率が落ち、温度を保つのに余分な電力がかかって電気代が上がる可能性があります。5mm程度の薄い霜なら電源を切らずにぬるま湯で拭き取れ、厚い霜は電源を切って自然に溶かす手順が案内されています。つまり放置するほど、電気代でも作業量でも高くつきやすくなります。

出典: ハイアール公式FAQ、maxzen JF100HM01製品ページ、アクア株式会社公式コラム(2026年8月30日取得)

では、霜取りをしなくていい快適さはいくらで買えるのか。100L級のカタログ値を、同じ単価31円/kWhで年間電気代にして比べます。

  • ハイアール JF-CW10A(上開き・直冷・100L): 190kWh/年 → 年5,890円
  • maxzen JF100HM01(上開き・直冷・100L): 194kWh/年 → 年6,014円
  • ハイアール JF-UFS11B(前開き・ファン・107L): 240kWh/年 → 年7,440円

差は年1,426〜1,550円、月に直すと約119〜129円です。自動霜取りの快適さを、年1,500円前後の電気代差で買う計算になります。

出典: 各社公式製品ページの年間消費電力量(2026年8月30日取得)。電気代は31円/kWhでの計算値です。

これはカタログ値どうしの比較です。上開きと前開き、100Lと107Lという条件の違いを含むため、同じ条件で測り比べた実験値ではありません。

計算する前は「ファン式は電気を食うから避けるのが定石」くらいの認識でいました。年1,500円なら、だいぶ話が変わります。霜取りが苦にならないなら直冷式で節約、その作業を想像しただけで嫌なら(私はこちら側です)ファン式、で決めていい差だと思います。

冷凍庫を1台増やすと電気代は月いくら?

9機種の定格内容積と年間電気代の対応を並べた比較チャート図
図: 9機種の定格内容積と年間電気代の対応を並べた比較チャート図

使う式はこれだけです。

計算式

年間電気代(円)= 年間消費電力量(kWh/年)× 31(円/kWh)

31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価(2022年7月22日改定・税込)。実際の電気料金は契約する電力会社・プランで変わります。月あたりは12で割ります。

出典: 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会(2026年8月30日取得)

9機種を容量順に並べるとこうなります。

機種 方式 定格内容積 年間消費電力量 年間電気代(計算値)
ハイアール JF-U6A 前開き・直冷 60L 146kWh 4,526円
シャープ FJ-HM7K 前開き・ファン 72L 277kWh※ 8,587円
ハイアール JF-CW10A 上開き・直冷 100L 190kWh 5,890円
maxzen JF100HM01 上開き・直冷 100L 194kWh 6,014円
AQUA AQF-SFA11A 前開き・ファン 105L 236kWh※ 7,316円
ハイアール JF-UFS11B 前開き・ファン 107L 240kWh 7,440円
シャープ FJ-HF13H 前開き・ファン 126L 338kWh※ 10,478円
ハイアール JF-CF13A 上開き・ファン 132L 255kWh 7,905円
AQUA AQF-F17CR 上開き・ファン 165L 275kWh※ 8,525円

出典: 各社公式製品ページ(2026年8月30日取得)。※はメーカーが「冷凍使用時」「冷凍モード使用時」として公表している値です。

月あたりに直すと約377円(JF-U6A)〜約873円(FJ-HF13H)。1台増やすランニングコストは、この9機種の範囲では月数百円です。

1Lあたりに割り直すと、小さい機種の割高さが見えてきます。

  • ハイアール JF-U6A(60L): 約75.4円/L
  • ハイアール JF-CW10A(100L): 約58.9円/L
  • ハイアール JF-CF13A(132L): 約59.9円/L
  • AQUA AQF-F17CR(165L): 約51.7円/L

上の表の年間電気代(計算値)を定格内容積で割った値です。

小さい機種ほど1Lあたりの電気代は割高になる計算で、60Lと165Lでは1.5倍近い差です。「小さめで様子見」は、維持費の面では案外損をしやすい選び方です。

なお今回の9機種では、直冷式3機種はいずれも年200kWh未満、ファン式6機種は236kWh以上でした。方式全体の傾向ではなく、この表の範囲の話です。

容量は何Lを選べばいい?

定格内容積のうち実際に食品が入るスペースが約7割にとどまることを示す図
図: 定格内容積のうち実際に食品が入るスペースが約7割にとどまることを示す図

カタログの定格内容積どおりに食品が入るわけではありません。メーカー自身が「食品収納スペースの目安」を公表している機種があって、AQUAのAQF-SFA11Aは定格105Lに対して75L(約71%)、シャープのFJ-HF13Hは定格126Lに対して83L(約66%)です。

出典: アクア株式会社・シャープ株式会社 製品仕様(2026年8月30日取得)

そこで「実際に入るのは定格の7割前後」と置いて、必要な容量を逆算します。

計算式

必要な定格内容積(L)≒ 入れたい食品の量(L)÷ 0.7

入れたい量のリットル換算は「内容量(kg)×2」が目安です。個包装の空気やトレーのかさを含めた見積もりです。

たとえば、ふるさと納税の返礼品と冷凍弁当のストックで30L分を入れたいなら、30÷0.7で約43L。60L級を選べば余裕が残る計算です。kg×2という見積もりの根拠はふるさと納税の返礼品が冷凍庫に入らない話で書いたとおりです。

7割という数字は、今回確認できた2機種の公表値からの目安です。実際の収納量は棚・引き出しの構造と、入れる食品の形で上下します。

狭い場所にも置ける?

上開き2機種と前開き縦型2機種の設置面積(幅×奥行)を上から見て比較する図
図: 上開き2機種と前開き縦型2機種の設置面積(幅×奥行)を上から見て比較する図

置けるかどうかは、幅×奥行の設置面積と高さで決まります。設置面積(m²)=幅(m)×奥行(m)で4機種を比べます。

機種 タイプ 定格内容積 幅×奥行 設置面積(計算値) 高さ
ハイアール JF-CF13A 上開き 132L 692×568mm 約0.39m² 865mm
AQUA AQF-F17CR 上開き 165L 820×568mm 約0.47m² 895mm
ハイアール JF-UFS11B 前開き 107L 450×585mm 約0.26m² 1,275mm
AQUA AQF-SFA11A 前開き 105L 360×635mm 約0.23m² 1,455mm

出典: 各社公式製品ページの外形寸法(2026年8月30日取得)から計算

100L級の前開き縦型2機種は、容量がひと回り大きい132Lの上開きJF-CF13Aと比べても、設置面積が3〜4割小さい計算です。165LのAQF-F17CRとの比較なら、AQF-SFA11Aの設置面積はほぼ半分。そのかわり、高さは1,275〜1,455mm必要になります。床を取るか、高さを取るかの引き換えです。

AQF-SFA11Aは幅36cmのスリム設計で、冷蔵庫の横のすき間も現実的な候補になります。JF-UFS11Bは天板が耐熱仕様(耐荷重30kg)で、電子レンジを載せてレンジ台を兼ねられます。上開きのAQF-F17CRには360°回転キャスター付き。質量は9機種で22〜38kgあるので、搬入経路も先に見ておきたいところです。

出典: 各社公式製品ページ(2026年8月30日取得)

冷凍庫は放熱のために周囲にすき間が必要です。必要な距離は機種ごとに違うため、購入前に取扱説明書の設置条件を確認してください。

冷蔵にも使える機種はある?

冷凍モードと冷蔵モードで年間電気代がどれだけ変わるかを示す比較図
図: 冷凍モードと冷蔵モードで年間電気代がどれだけ変わるかを示す比較図

あります。今回の9機種では、ハイアールJF-CF13A、AQUA AQF-F17CR、シャープFJ-HM7KとFJ-HF13Hの4機種が冷凍と冷蔵の切り替えに対応しています。冷凍の在庫が減る時期に、冷蔵庫として回せる機能です。

シャープの2機種はモード別の年間消費電力量を公表しているので、差額まで計算できます。

機種 冷凍モード 冷蔵モード 差(計算値)
FJ-HM7K(72L) 277kWh=年8,587円 110kWh=年3,410円 年5,177円
FJ-HF13H(126L) 338kWh=年10,478円 120kWh=年3,720円 年6,758円

出典: シャープ株式会社 製品仕様(2026年8月30日取得)。電気代は31円/kWhでの計算値です。

同じ1台でも、使うモードで年5,000円以上変わる計算です。FJ-HM7Kには、冷蔵モード時に浮遊菌・付着菌を除菌するとシャープが説明するプラズマクラスターも載っています。モードを使い分けたい人には、この切替対応が3つ目の分岐になります。

白状すると、直冷式とファン式の電気代差の小ささは予想外でした。年1,426〜1,550円。霜取り用のヘラを握る手間と引き換えに浮く金額としては、正直微妙なラインです。候補が2つまで絞れたら、製品ページの年間消費電力量に31を掛けて比べてみてください。この記事の電気代の数字は、全部その掛け算だけで作っています。

よくある質問

セカンド冷凍庫の電気代は月いくらぐらいかかりますか?
目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会)で計算すると、今回比較した100L前後の4機種は年5,890〜7,440円、月あたり約491〜620円です。実際の金額は契約している電力会社・プランの単価で変わります。
上開きと前開きはどちらが使いやすいですか?
入れるもの次第です。ハイアールは上開きのメリットとして冷気が逃げにくいことと、ブロック肉や魚など食材の出し入れのしやすさを挙げています。前開きの縦型は引き出しで小分けを整理しやすく、今回比較した100L級の縦型2機種は、132Lの上開き機と比べても設置面積が3〜4割小さい計算でした。
直冷式の霜取りはどのくらい手間ですか?
ハイアールの公式FAQは、直冷式の壁面に霜が付くのは故障ではなく、定期的に取り除けば快適に使えるとしています。AQUAの公式コラムでは、5mm程度の薄い霜なら電源を切らずにぬるま湯で拭き取り、それより厚い霜は電源を切って自然に溶かす手順が案内されています。薄いうちにこまめに取るほうが作業は軽く済みます。
冷蔵庫としても使える冷凍庫はありますか?
今回確認した中では、ハイアールJF-CF13A、AQUA AQF-F17CR、シャープFJ-HM7K・FJ-HF13Hの4機種が冷凍と冷蔵の切り替えに対応しています。シャープの2機種はモード別の年間消費電力量が公表されていて、冷蔵モードで使うと年5,000円以上安くなる計算です。